二週間の実力
どうも、
パッケージの数字を毎回そのまま信じる女、ミサキです。
排水口に置くタイプの、
ぬめり取りを買った。
パッケージに、
でかでかと書いてある。
「効果、約二週間」
約。
この「約」が曲者だと、
あとで知る。
置いた日は気分がいい。
見えないところに
味方を配置した感じがする。
三日経った。
……ぬめってる。
いや、
まだ二週間経ってない。
計算する。
三日目。
早い。
明らかに早い。
ここで私は、
自分の家の排水口が
全国平均より過酷な現場
なのではないかと疑い始める。
うちだけ、
なんか、
条件が厳しいのでは。
そんなわけがない。
たぶん、
「効果」の定義が私と違う。
メーカーの言う効果は
「置かないよりマシ」であって、
私が期待していたのは
「二週間ノータッチで無罪」だった。
期待の方が、
だいぶ図々しかった。
結局、
三日目にスポンジを持つ。
味方は置いた。
置いたうえで、
自分で戦っている。
次に買うときは、
別のメーカーにしよう。
そう思って、
売り場に立った。
並んでいる三種類。
「約二週間」
「約一ヶ月」
「約二ヶ月」
二ヶ月。
強気だ。
強気だが、
私はもう学習している。
この「約」は、
うちでは十分の一になる。
二ヶ月なら、
六日。
六日もてば、
今より三日長い。
そう計算して、
一番高いのを買った。
置いた。
四日目に、
ぬめっていた。
ではまた。
約二週間は、私の生活では約三日でした。
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