氷の量
どうも、
水筒の氷を毎回入れすぎる女、ミサキです。
朝。
子どもの水筒に、
氷を入れる。
製氷皿から、
ぽん、ぽん、と落とす。
四個。
これで足りるだろうか。
考える。
今日は暑いらしい。
もう二個。
六個。
六個入れたところで、
中を覗く。
氷が、
思ったより場所を取っている。
麦茶を注ぐ。
上まで来た。
フタを閉める。
軽く振る。
かちゃかちゃ、
と鳴る。
いい音だ。
この音を聞くと、
仕事をした感じがする。
夕方、
子どもが帰ってくる。
水筒を出す。
軽い。
飲んでいる。
ちゃんと飲んでいる。
洗おうとフタを開けて、
中を見る。
氷が、
まだ二個ある。
溶けきっていない。
つまり、
最後の方はずっと
薄い麦茶を飲んでいたことになる。
聞いてみる。
「味、薄くなかった?」
「うん、でも冷たかった」
冷たければいいらしい。
こちらは濃さを心配していて、
向こうは温度しか見ていない。
評価軸が、
そもそも違った。
次の日、
私は氷を五個にした。
一個減らしただけ。
減らしたことに意味があるのかは、
まったくわからない。
わからないまま、
明日もたぶん
かちゃかちゃ振って満足する。
ちなみに、
自分の水筒には
氷を入れない。
面倒だからだ。
同じ製氷皿が、
すぐそこにあるのに。
子どもの分は六個数えて、
自分の分は
ゼロ。
これに気づいたとき、
少しだけ
自分をいたわろうかと思って、
一個だけ入れてみた。
一個では、
昼にはもう
ぬるかった。
中途半端だった。
中途半端なくらいなら、
最初から入れないほうがいい。
そう思って、
翌日からまたゼロに戻した。
ではまた。
私が管理しているのは、氷の数であって、味ではありませんでした。
0 views