いない方
どうも、
電池の在庫管理だけ何年も改善できない女、ミサキです。
引き出しを開ける。
単三が、
ある。
たっぷりある。
なんなら余っている。
必要なのは、
単四。
無い。
一本も無い。
前回、
このまったく同じ場面に立って、
私は
「今度から単四を多めに買う」
と決意している。
決意したはずだ。
決意の記憶だけが、
くっきり残っている。
そして買いに行く。
単四を、
多めに買う。
満足して帰る。
その日から、単三が消え始める。
なぜ。
どちらかが必ずいない。
両方そろっている状態を、
私はまだ見たことがない。
これはもう、
在庫の問題じゃなくて
相性の問題だと思っている。
単三と単四は、
たぶん仲が悪い。
夫に言ったら、
「同時に買えばいいじゃん」
正論だった。
正論すぎて、
何も返せなかった。
でも同時に買っても、
たぶん使うペースが違うから、
またどちらかが先に切れる。
そこまで言い返そうかと思って、
やめた。
やめて、
引き出しをそっと閉じた。
そもそも今日、
なぜ単四が必要だったか。
体温計だ。
子どもが、
なんとなくだるいと言った。
熱を測ろうとして、
体温計を出して、
電源を入れて、
つかない。
こういうときに限って、
つかない。
結局、
おでこに手を当てた。
昔ながらの方法で、
「まあ、大丈夫そう」
と判断した。
判断したあとで、
自分の手のひらの精度を
まったく信用していないことに気づいた。
ではまた。
うちの引き出しは、いつも片側だけ豊作です。
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