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からだのこと

決められない日

どうも、
爪を切る日を自分で決められない女、ミサキです。

爪が伸びている。

伸びているのは、
数日前から気づいている。

気づいているのに、
切らない。

理由は、
特に無い。

強いて言えば、
「今じゃない」と思っている。

夜、
テレビを見ながら
なんとなく指先を見る。

……ちょっと長い。

でも、
今切ると
爪が飛ぶ。

床に。

拾うのが面倒だ。

だから、
明日にする。

翌日。

パート先で、
本を袋に入れるとき、
爪が当たる音がした。

かちっ。

音が出たら、もう限界。

これが私の合図だ。

自分では決められないので、
外から合図が来るのを待っている。

帰ってすぐ切る。

切りながら思う。

昨日切っておけば、
この音は出なかった。

でも昨日の私は、
まだ音を聞いていなかった。

聞いていない私に、
切る動機は無い。

つまり私は、
毎回
一回は音を出さないと
爪を切れない。

切り終わって、
指先を見る。

短い。

短すぎたかもしれない。

しばらく、
レジで小銭がつまみにくくなる。

つまみにくくなって、
また少し伸びるのを待つ。

そしてまた、
どこかで音が鳴る。

子どもの爪は、
すぐ切れる。

伸びているのを見つけた瞬間に、
「はい、手」
と言って切る。

迷いが無い。

自分のときだけ、
何日も待つ。

同じ爪切りを使っているのに、
自分に対してだけ
着手が遅い。

これはたぶん、
爪の問題ではない。

自分のことは
いつでも後回しにできる、
という癖が

指先に出ているだけだ。

ではまた。
私の爪の周期は、カレンダーではなく音で決まっています。

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